金庫の性能と開かない時の対応方法

金庫というと、通常は企業などにおいて使用されていることが一般的ですが、近年では個人でも所有するケースが増えてきています。家庭内に小型の金庫などを設置して、現金や重要書類など大切なものを保管するといった利用方法が一般的です。このため家庭向きの金庫も多数販売されており、人気商品の1つとなっています。

そんな金庫にはどんな性能があるのか、また開かない時にどうしたらいいのか、をご紹介していきます。

金庫の性能と開かない時の対応方法

金庫の性能・種類について

金庫には大きく分けて耐火金庫防盗金庫の2種類に大別されます。

耐火金庫

主に火災対策として使用されるもので、一般的な火災から地震や二次火災などあらゆる火災に対して効果を発揮します。4時間程度の火災や10メートル程度の落下に耐えられるような機能を有していることが特徴と言えます。

例えば保管物が一般紙の場合、200度近い加熱があってもほとんど損傷ない状態に保たれます。

防盗金庫

一方、防盗金庫は盗難や犯罪の防止を目的として使用されるものです。ドリルやハンマーなどはもちろんのこと、重機による破壊にも耐えられるような構造になっていることが特色です。例えばバールを使用した場合、1時間衝撃を与えても構造に変化しません。

これら両方の種類の性能を兼ね備えた金庫もあれば、片方の種類の性能しか有しないものもありますが、多くのものは両方の種類の性能を有しています。

金庫の開け方

そんな金庫ですが、よくイメージする金庫はダイヤルをクルクル回して開けるものが多いかと思います。金庫の種類の中でもやはりダイヤル式の物は多く、小さいサイズの工具箱ほどの大きさの手提げ金庫や、家庭用の金庫、企業向けの大きい金庫もダイヤル式があります。ダイヤルと鍵穴がついているものもあります。

珍しいものですと、鍵がマグネット式になっているもの、指紋で認証するものもあります。最近は暗証番号を入力して開けるテンキー式の金庫も増えています。ダイヤル操作はクルクル回す作業がいるので、開けるのに手間取らないテンキー式は確かに便利と言えます。

ダイヤルの回し方を忘れてしまった

まずダイヤルで開けるタイプのもので、金庫の他には郵便受けのポストなどもあります。開け方はまずダイヤルを初期化させるために、郵便ポストの番号が2ケタ~3ケタなら2週回します(左回しスタートなら左へ、右回しスタートなら右へ)。その後1ケタ~2ケタ目の番号に合わせた後、最後に逆回転で最後の番号へ合わせて開けるタイプが一般的です。

金庫の場合はまた異なります。まず一般的な4ケタの金庫ですが、ダイヤルを初期化させるため4周以上右回りにぐるぐる回します。そして1つ目の番号に合わせます。その後左に3回まわして2つ目の番号に合わせます(2つ目の番号を2回通過してから)。また右に2回まわして3つ目の番号へ合わせます(3つ目の番号を1回通過してから)。最後の番号は左回しですぐに合わせます(通過しない)。

スーパーダイヤル

正しい番号に回しても開かない場合、KINGのスーパーダイヤルである可能性があります。特徴はダイヤルを回すときにカチカチと音が聞こえる事、メモリがドットになっていることが挙げられます。このダイヤルの場合、初期化のためにダイヤルを右回りで1回転させたあと、1番目の数字に合わせます。2番目の番号を左に1回、3番目の番号を右に1回、4番目の番号を左に1回で開きますので、従来のダイヤルよりも回す回数が少なくて済みます。

番号がわからなくなったり、鍵を失くした時は?

ダイヤルの番号を忘れたり鍵を失くしてしまう事は金庫のトラブルでよくあることです。解決方法には自力で開ける方法と鍵屋さんに頼む方法があります。

自力で開ける

小さな手提げタイプの金庫なら、力がある人ならバールやドリルですぐ開けられるかと思います。ただ開け方を間違えると、中の物を傷つけけてしまいますので注意。

ダイヤルの番号をだいたい覚えているなら、総当たりしてみてもいいでしょう。運が良ければすぐに開けられます。ですが4ケタの0~9のメモリの場合は1万通り、100分割のメモリの場合1億通りもありますので、、お時間がある方に限りますね。

金庫を壊して開ける場合、家庭用といえどかなり頑丈に出来ています。バールで簡単に開けられるものでもなく、時間と力が必要です。また開け方を間違えると、全く開きません。鍵屋さんに中途半端に壊した金庫を開けてほしいといっても、壊されていない金庫をあけるよりも手間と時間がかかってしまいますので、あまりオススメできる方法では有りません。

鍵屋に頼む

金庫は中に大切な物がはいっていますし、鍵屋さんにキレイに開けてもらえればそのまま使っていく事もできます。まだ壊れていない金庫なら、わからなくなったダイヤルの番号を解読してもらえるそうなので、ご家族の大切な金庫を開ける時は依頼してみてはいかがでしょうか。

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